「提携のカメラマンと持ち込みのカメラマンにはどんな違いがあるの?」と聞かれることも多いので、両方の経験を持つカメラマンからの視点で比較してみます。
この記事の目次
会場の提携カメラマン
メリット
- 会場スタッフとの連携が取れているので、スムーズに撮影ができる
- 撮影場所に規制がなく、希望のシーンや場所での写真を残せる
→提携カメラマンのメリットはやはり会場スタッフとの連携が取れ、スムーズに撮影ができること。
また、撮影場所に規制がないため、持ち込みカメラマンでは撮影できないことが多いブライズルームでのお支度シーン、挙式のリハーサルシーンや、挙式中でも動きに制限がないため、様々なシーンや角度からの撮影が可能。
挙式前にロケーション撮影の時間を作ってもらうことも可能で、その会場らしい写真をスムーズに撮影してくれます。
デメリット
- 持ち込みカメラマンよりも撮影料金が高い
- カメラマンを選べないこともある(好みのテイストの写真を撮ってもらえない)
- マニュアル的な撮影(撮るべき写真が決まっている)
なぜ会場の提携カメラマンは高いのか?
撮影の注文が入ると提携している撮影会社は中間マージンとして撮影料金の30%〜50%を結婚式場に支払わなければいけません。
写真とアルバム料金が20万円だとして、マージンを40%で計算すると式場に8万円、残りの12万円が提携会社の利益となります。
本当は12万円の商品なのに、式場へのマージン分が上乗せされているから価格が上がっているのです。
だから商品の価値も20万円ではなく12万円。
当たり前ですが20万円払っても、12万円分の仕事しかしてくれません。
ちなみにカメラマンの報酬は支払った料金の大体10%程度。
経験値の高いプロカメラマンとしては少なく、アルバイトや週末カメラマンからしたら悪くない金額です。
カメラマンが選べない?
もちろん全ての提携会社がカメラマンを選べない(指名制度がない)とは言いません。
私が提携カメラマンとして撮影していた会社にはカメラマンリストがちゃんとあって、指名制度もあり、事前に新郎新婦さんと対面して打ち合わせをした後に撮影していました。
カメラマンが選べないデメリットはどんなカメラマンが撮影に来るのかわからないことです。
結婚式の撮影経験豊富なプロカメラマンもいるかもしれませんが、撮影経験の少ない駆け出しのカメラマンやアルバイトの大学生、週末だけ写真の仕事をしている週末カメラマンもいるかもしれません。
特に繁忙期はカメラマンの数が圧倒的に不足します。
式場は注文を受けたら受けただけマージンが入って儲かるので、撮影を勧めますよね。
でも、提携会社はカメラマンの数が不足している。
そしたら、経験が少ないカメラマンでも集めなければいけません。
カメラマンの割り振りでも、写真にこだわりが強いお客さんには経験値の高いカメラマンを割り振り、写真にこだわりがなく、仕上がりにうるさくなさそうなお客さんにはそれほどスキルのないカメラマンが割り振られる状況が十分にありえます。
だからカメラマンを指名できないということは、それだけリスクが高いんです。
でも、カメラマンを指名できて、そのカメラマンが撮る写真のテイストや人間性を知っていれば、結婚式当日も安心撮影を任すことができます。
撮影パターンが決まってる?
毎週同じ会場で撮影していたら撮影パターンも決まってきますし、ベストポジションも知っている、ここでこう撮れば、こう仕上がるっていうのがわかっています。
また、撮り方やアルバムにもマニュアルやテンプレートがあり、チャペルの入り口では縦で撮る、ケーキ入刀は横の写真でアルバムのここに使う、なんてことが決まっている場合もあります。
それはカメラマンの力量によって、写真やアルバムのクオリティに差を付けないためです。
サンプルの写真やアルバムとの差がありすぎたらクレームに繋がります。
カメラマン全員が同じように撮影すれば、同じような写真、同じようなアルバムがちゃんと仕上がります。
また、事前に打ち合わせもしていない、当日初めて会うお客さんにカメラマンはどれだけの想いを込めて撮影することできるでしょうか。
カメラマンも人間なので、事前に打ち合わせをしてお客さんのことを知り、想い入れが生まれることで、どんな写真を撮影すれば新郎新婦さんに喜んでもらえるか、を考えながら撮影するようになります。
- カメラマンが選べないこと
- 事前にカメラマンとの打ち合わせがない
- どのアルバムを見ても同じようなレイアウトのアルバムだった
もし、この条件に当てはまっている場合、カメラマン選びを慎重にする必要があります。
持ち込みカメラマン
持ち込みカメラマンには2パターンある
- 撮影会社
- 個人事務所(フリーカメラマン)
1.撮影会社
撮影会社のレベルはピンキリで、素晴らしい撮影をしてくれる会社もありますが、撮影料金が安い会社はその分カメラマンの質も、写真のクオリティも低いです。
ここでも大事なのはカメラマンリストがあって、カメラマンを指名できる会社を選ぶこと。
決して撮影料金の安さだけで選んではいけません。
2.個人事務所(フリーカメラマン)
個人事務所のカメラマンは提携会社のカメラマンや、撮影会社所属のカメラマンとは違い、独立して自分の実力だけで仕事をしているカメラマンです。
写真の個性やテイストが明確で、自分の好みの写真を撮るカメラマンを選べるのがメリット。
また一概には言えませんが、事前のメールなどの連絡もカメラマン自身が直接やりとりすることも多いので、しっかりとコミュニケーションをとりたい人にはオススメ。
持ち込みカメラマンのメリット
- お気に入りのカメラマンに撮影をしてもらえる
- 写真の好みや撮影料金に納得した上で撮影を任せることができる
→持ち込みカメラマンのメリットは自分が納得したカメラマンに撮影を任せることができること。
持ち込みカメラマンのデメリット
- 撮影場所に制限があり、撮影できるシーンや場所が限られる場合がある
- 持ち込み料が必要な場合がある
撮影場所を制限される
例えば、お支度中のブライズルーム内での撮影やリハーサル、挙式前のローケーション撮影ができない、挙式中は着席しての撮影のみ可能、など持ち込みカメラマンへの制限があることもあります。
持ち込み料が必要な場合がある
式場がカメラマンの持ち込みを禁止している場合や、持ち込み料を支払うことでカメラマンの持ち込みを許可をするといった会場がほとんどです。
もしそのような場合でも、カメラマンを友人や親戚として列席させることでたいていの場合は問題なく撮影することができます。
ただ、ゲストとして列席するので撮影料金とは別に料理代などが必要になります。
運命のカメラマンを見つける
提携会社であればカメラマンリスト、持ち込みカメラマンであればホームページやInstagramなどで調べて、このカメラマンの写真好きだな〜と思ったら、一度会ってみることをオススメします。
もしかしたら、写真はすごく好みでも、相性や撮影スタイルが合わないこともあるかもしれません。
結婚式場も、ドレスも、その他のアイテムも、たくさんの候補の中から運命のひとつを選びますよね?
カメラマンも同じです。
たくさんいる結婚式カメラマンの中に、あなたに合った運命のカメラマンがきっといます。
なにより大切なのは新郎新婦さんが納得してカメラマンに撮影を頼めること。
まずは結婚式の写真をどんな風に残したいのか考えてみてください。
写真のテイストなのか、料金なのか、カメラマンへの信頼感なのか、その他の優先順位をつけると選びやすくなると思います。
あなたにとっての運命のカメラマンが見つかりますように!
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