写真のこと

高校生のダンス甲子園・ダンススタジアムを撮影して感じた写真との共通点

高校生のダンス甲子園・ダンススタジアムを撮影して感じた写真との共通点
こんにちは、結婚式カメラマンの髙栁豪志です!

昨日(8/16)、今日(8/17)と高校ダンス部日本一を決めるダンス甲子園・ダンススタジアム2017を撮影してきました。

ダンススタジアムを知りたい方はこちら

夏高ダンス(全国大会)
●2人から12人までを『スモールクラス』、13人以上を『ビッグクラス』として分け、1ステージ2分から2分30秒の間で演技する。
●チームは男性、女性、男女混合いずれも可能。
●採点項目はビジュアル、エンターテイメント、テクニック、音楽、スペシャリティーの5項目で各10点満点で評価。
●高校生としてのマナー、モラル、および学校関係者の秩序ある言動、行動を重視。演技中の客席への降壇や客席への衣類などの投げ入れなどは減点の対象となり、また高校生らしからぬ動きや発言、減点項目に挙げられている項目でも悪質と判断した場合は失格となる。

引用:wikipedia(日本高校ダンス部選手権

8/16→スモールクラス55チーム、8/17→ビッグクラス55チーム、2日間で計110チームの撮影は純粋に楽しかったです。

また、楽しかったのと同時にすごく勉強にもなり、気づきの多い時間にもなりました。

人の心をグッと掴む作品というのはダンスも写真も共通しているのではないか

そう思ったんです。

上手くて当たり前

高校ダンス部日本一決定戦であるダンススタジアムは、野球に言い換えると夏の甲子園。

出場しているチームは全国から勝ち上がってきたチームですから、どのチームをもちろん上手い。

でも、技術的に上手いからといって、観客の心を掴めるかというとそうではありません。

 

それは写真も同じです。

 

今はカメラやレンズのの性能が良くて、価格もどんどん安くなってきているので、カメラを手にした誰もが綺麗な写真を撮れる時代になりました。

極端な話、もうiPhoneだけで十分なくらいです。

 

でも、綺麗な写真=人の心を掴む写真ではないですよね?

技術的に上手いのは当たり前、その上で人の心を掴むためには何が必要か?

それは技術に加えたプラスαの要素です。

個性が必要

カッコいいダンスが踊れる、綺麗な写真が撮れる、そんなことは当たり前で、さらに上を目指すためにはその人だからこそ出来る表現が必要です。

その人だからこそ出来る表現というのは個性であり、特別な魅力になります。

 

写真だったら、モノの捉え方だったり、撮り方、そのほかにも現像方法だったり、レタッチだったり、その人だから出来る表現です。

例えば蜷川実花の写真、彼女の写真はクレジットを見なくてもすぐにわかる。

好き嫌いはもちろんあるけど、それすらも飛び越えて伝わるものが個性だと思います。

”質”より”量”

今回110チームの撮影をしたから気がついたこと。

それは量を見たから質がわかったということ。

正直、2日目のの撮影でようやくチームごとの技術や個性の違いに気づき始めました。

 

とにかくたくさんのチームを見たからこそ、「このチーム面白い!」とか、「このチーム、ダンスはカッコいいけど、それだけ。。」というのを感じることが出来たのだと思います。

もちろん、自分自身で作品を作っていくことは当然です。

でも、それと並行して他人の作品や表現にもたくさん触れること。

そうすると自分の好き嫌いや好みが浮かび上がってきます。

 

もし、いいなと思う表現があれば自分の中に取り入れればいいし、これは違うなって思うものがあったら、それとは違う表現を見つけていけばいい。

写真は量を撮らなければ上手くならないのと同様に、モノを見る目も同じように鍛えていかなければ成長することはできないということです。

自分の知らない表現や感覚を越えるモノ、自分の引き出しの中にないものをいくら探しても、それ以上は絶対に出てきません。

 

まずはとにかくインプット。

そこから余分なモノをそぎ落として、自分なりのアウトプットをする。

結局はその繰り返しでしか質を高めることはできません。

まとめ

高校生ダンサーからたくさんの大事なことに気づかされました。

それは高校生ダンサーにダンスへの情熱を見せつけられたから。

だからこそ、自分は彼ら、彼女らのように熱く写真と向き合ってるのか?と自分を見つめ直すきっかけになったのだと思います。

高校生ダンサーに負けないように、もっと自分を高める努力をしていこう!と感じた夏の2日間でした。

 

高校生ダンサーの皆さん、本当にお疲れ様でした!

来年も思わず心踊ってしまうダンスを楽しみにしています!